麻生外相が言うところによれば、イラクからの撤退はにっちもさっちも行かない状況で、日本は自主的な判断ができる状況にないということだ。あわれ、復興支援の目的で派遣された自衛隊員は、いつできるとも知れないイラク政権のために、ただただイラクに留め置かれ神経をすり減らすことになる。無策のまま時は流れる。撤退できないのは、小泉政権の責任ではなく、いつまでたっても政権を樹立できないイラクの責任だと、麻生外相はいいたいのだろう。なんでも他国のせい、他人のせいにすれば世話ないが、それに付き合わされる国民は堪らない。
小泉政権下での撤収判断、微妙に=麻生外相が言及-イラク自衛隊
麻生太郎外相は9日、NHKの番組に出演し、イラクの南部サマワで活動している陸上自衛隊の撤収を決める時期について「9月までにできるかできないかは何とも言えない」と述べ、小泉純一郎首相の在任中に撤収を判断できるかは微妙との認識を示した。
外相は、英豪軍と同時期に撤収する考えを示した上で「イラクの政権がいつできるかに懸かっている。先日豪州の外相らと話したが、ここが読めないのが一番の悩みだ」と語った。
(時事通信) - 4月9日23時0分更新