5:05起床、晴れ。
今日から5月だ。
去年の今日、日々のブログとは別に何か書こうと思いながら、
非公開のままにしておいたのが下掲の記事である。
去年の今頃は深沢七郎のこのCDを繰り返し聞いていた。
このCDから深沢七郎の魂の有り様を聴いた。
最近モーツアルトのクラリネット五重奏曲の第二楽章の最終6小節に
「人生一転び12年七転び八起き」を聴いている。
私の還暦60才は終わりから4小節前のラ♭から始まっている。(と勝手に思っている。)
そこから4分音符(4年)を半音ずつ下りて、72才のミに達する。
70才台はミ・ミ・ミとスタッカートの同音でつながり、
八起きの84才には半音あがるが92才で1オクターブ下のドまで下がる。
最終小節の最終音はなんと2オクターブ下のファだ。
この6小節には人生に対する思いが込められている。
2008年 05月 01日
深沢七郎ギター演奏集祖母の昔語り 編集 | 削除
深沢七郎ギター演奏集祖母の昔語り
レコード吹込について(LP発売時ライナーより)
深沢七郎
私が始めてギターを手にしたのは中学の1年生のときだったと思う。
いま60才になるのだから45年間は弾いていたことになる筈だ。
が長いとしつきのような気もしないのはどうしたことだろう。
おそらく、私にはギターという道具はタオルや洗面器のように
いつもそばにある物だったからにちがいない。
ギターは楽器の形の珍しさ、美しさに魅かれて弾いてみたいと思ったのだが、
いつのまにか他のヒトに聞かせるようになってしまったのだった。
次に、他のヒトに聞いて貰いたいというような気持ちになって弾いたりしたのだった。
また、ひとりだけで、一つの部屋にとじこもって、自分だけで聞いていたいときも
多いようになって、そのどれが目的だか目的だかよくわからない。
(中略)
とにかく少年期から60才になるまで、ギターを弾いて、それでも足りない表現は
小説を書いて表現してきたようだ。表現というのは、絵をかくようなことだった。
とにかく、私はなんとなくギターを弾いて、小説を書いて、ひとりでたのしんでいた。
「孤独だ」などと、大きなことを言ったりすることもあったけど、
ほんとはギターは友人で、恋人で、また、師でもあったようだ。
いつからそうなったかしらない。
ずーっと、昔、始めてギターを手にしたときからだと思う。
by wammy | 2008-05-01 22:39