5:40起床、晴れ。
今朝は霜が降り、氷も張っている。
桜咲く中、寒い朝だ。
昨日は九鬼山に行った。
禾生駅(8:10)から九鬼山頂970m(9:50)に達し、
そこから馬立山797m、厄王山730m、神楽山673.9mと伝って
猿橋駅(14:00)に出た。
往路1:40、復路4:10、計5:50の行程であった。
九鬼山は秀麗富嶽十二景の十番山頂である。
また、リニアモーターカーの実験線が山腹を貫いている山でもある。
天気に恵まれ富士山は登山道のいたるところから眺めることが出来た。
しかし、山頂では植林された針葉樹に阻まれわずかしか見えない。
一方、反対側には大月市の山々が連なっている。
登攀意欲を掻き立てられた。
今回は復路4時間と理想的な長い帰り道で、
最後の神楽山を過ぎるころは無念夢想の中にあった。
道々春の芽吹きを観ながら満ち足りた気分を味わったが、
赤松の倒木、立ち枯れが多く、その分、気を滅入らせた。
最後の神楽山が青々とした松林に覆われているのを遠望したとき、
わずかに気が晴れた。
今回の山行きで、「つじつま」という言葉がふと頭に浮かんだ。
辻褄が合う、人生の辻褄が合うとは何だろう。
そんなことに思いをめぐらせた。
猿橋駅のベンチに座って眼前にある扇山を観ながら
元々辻褄は合っているのだと悟った。
いい山行きであった。