5:40起床、雨。
朝方からかなり強い雨が降っている。
昨日は躊躇せず山行きを決行してよかった。
「晴れの日に山行き」の方針からすれば、昨日を逃すと
週間天気予報の天候の巡りからみて
来週水曜日ぐらいにずれ込むところだった。
三昧生活には的確な判断と果断な行動が必要である。
自分が動かないかぎり何も始まらない。
三昧生活は自発的な活動で成り立つ。
昨日は清八山、本社ヶ丸に行った。
笹子駅を8時5分に出発、山巡りをして
また笹子駅に戻りついたのは15:35分
全行程7時間30分の山行きであった。
前夜雪が降ったのだろう山々は雪で輝いていた。
凍って滑りやすい林道を進んだ。
清八山への登山道に入ると登るに従い積雪が多くなる。
向かいの滝子山がいっぱいに見えるところで
持参した軽アイゼンをつけた。
山腹のジグザグ路では山道がまったく判別できない状態であった。
そんな中、ほんの少し前に登っていったと思われる人の足跡が雪面にくっきりと残っていた。
足跡から足取りの確かさが読み取れる。
それを頼りにジグザグ路を進んだ。
清八峠の道標が見えたときにはうれしさがこみ上げてきた。
清八山山頂から手前50mほどから富士山が忽然と見える。
「おお、富士山」と心の中で感嘆の声をあげた。
清八山山頂の富士山にしばし見とれ、昼食をとった後、本社ヶ丸を目指す。
尾根道は岩場が多くコース取りも難しかったが、ここでも足跡が頼りになった。
むしろ、足跡が残るように雪があってよかったと思ったぐらいである。
清八山から本社ヶ丸に至る40分ほどの間に富士山はすっかり雲に覆われてしまった。
本社ヶ丸からしばらく尾根道を進み、笹子への下山道に入るが、
足跡は最後まで途切れることなく導いてくれた。
今回の山行きは雑木林やもみの木のある森を進み楽しく、心和むものであった。
これも足跡あったればこそで、最後まで足跡の主にはお会いできなかったが感謝の極みである。
「足跡は道標に勝る」「足跡こそ至上の道標である」
そのことを今回の山行きで学んだ。